前回の作業内容 古民家再生物語・奥八女笠原の家(その4)
2019/11/12,13,14
納屋の再生
朽ちて無くなっている梁(桁)と柱を建て、屋根を修復する作業です。
北側の屋根の改修 北側の屋根、壁が朽ちて、建っているのが不思議なくらいです。
先ず、屋根を支える桁と柱を建てます。 その後、仮設ですが、垂木を架け、屋根を覆うための足場として横板(貫板)を打ち付けます。 今回は、この足場に、屋根全体を覆うシートを掛けます。次回から、この足場を使って屋根の下地づくりをします。
桁、柱を建てた後、傾きを修正する。
南側の下屋の改修 こちらも波トタンが錆びてボロボロ。垂木が傷みだしている。 貫板を縦割りにしたものをボロボロの波トタンの上に打ち付け、その上に、ルパさん(この先で古民家を再生中のカメラマン)の家から貰ってきた外壁に張ってあったトタンを張ることにする。
メモ
この倒壊しても不思議でない納屋が、地震にも、台風にも、耐えて建ち続けてきたのは何故と考えさせられます。何とか再生して使えるようにしたいと思ってしまいます。愛おしいほどに・・・・。
このような状態でも、手を加えれば再生できることを知ってほしいし、使い捨ての社会システムを考え直すキッカケになればと思います。
2019/12/23,24,25
屋根の改修の前に 屋根の改修の前に、朽ちて無くなっている柱、梁、桁を新設、補強等を行いました。
屋根の改修
メモ 傷みの酷い北と西側の屋根が改修できてホッとしました。
この納屋を建てた当初の大工の技や思いや、今日までの姿になった経過をも想像しながら、これからのこの納屋の姿に思いを巡らせながらの改修。いつものことですが、限られた材料で、、限られた人手で、限られた時間のなかで、如何にカタチにし、改修するか。この瀕死の納屋がよみがえる姿は、何ものにも代えがたいし、これから、この納屋がどのように手を加わえ、活かされていくのか、楽しみにしたいと思います。
つづく