top of page
執筆者の写真Osamu Okamura

古民家再生物語・滋賀永源寺の家


歴史があり、ひととの繋がりがあり、そんな永源寺が気に入り移住した方からのメールを頂きました。雨漏りの酷い、かなり傷みの酷いハナレを活かして、まちとの繋がり、暮らしを考える場をつくりたいとのこと。 築100年位だと近所のひとの話のようですが詳細は不明です。 この古民家は、1階は畳6帖一間で、縁側と3帖の土間、2階は8帖の板間です。トイレも、風呂も、台所もありません。母屋が無いと機能しない正にハナレです。 2018/07/23 東京・国分寺からの帰りに、近江八幡で下車。この永源寺の家は滋賀県東近江市にあります。 この家は、大きな屋敷の母屋の裏手にあるハナレです。母屋の屋根は葺き替えて綺麗のですが、このハナレは見捨てられたかのように手入れされずに放置されています。屋根に登って補修出来ないほど傷んでいます。 今回、脚立で手の届く範囲、瓦のずれたところは何とか出来ましたが、垂木を補強しないと登れないところは止む無く次回の補修に委ねることに・・・・。早急に対処しないと、瓦が落ちてしまってからなら更に厄介なことになる状況です。 現況(2018/07/23)の永源寺の家のハナレ

先ずは地元の氏神さまにご挨拶 白鳥若宮神社

メモ 今回の再生は、地域の人々との繋がりで手づくりで再生し、地域の人と共に活用するような家に再生出来ればと思います。この家の再生でどんな物語が生まれるのか楽しみです。 2018/08/12~13 今回の作業は雨漏りを止めることを最優先にした作業です。 作業その1・窓の改修 窓の雨漏りの改修です。壊れた窓建具を釘で固定されていたのを外し、それを修理することから始めます。 作業中、突然、窓の上にあった庇が落下して、チョッと慌てました。瓦も割れずに済んだのでホッとしましたが、危なかったです。 註:左・改修前 右・改修後

作業その2・屋根の改修 腐って無くなっていた垂木と野地板の改修です。既存の垂木に沿わすように新しい垂木を差し込み固定し新しい野地板を張ります。 註:左・改修前 右・改修後

家族での作業 家族で手づくりで始め、いずれ地域の人たちをも巻き込んだ作業になればと思います。

地域に根差した古民家再生に・・・・。 近所の人たちによる、ピザ窯やダッチオーブンを持ち寄っての晩ごはんを頂き、チョッと感激した夕餉でした。このハナレの古民家再生による、地域に根差したプロジェクトになりそうです。

メモ くらしを創る「古民家再生」プロジェクト https://www.facebook.com/events/211596589552441/

空き家を有効活用するモデルの一つに・・・・。 古民家をDIYでの再生を通じての「つながり」づくり。 どんな「つながり」が出来るか、楽しみです。

先日の台風21号でかなり傷ためられました。何故、傷められたか知る機会です。学べるチャンスです。 モノづくりは修理から学ぶことが多い。

私たちは地球の営みのなかで暮らしています。その営みとどのように「つながって」暮らすか、古民家を再生しながら学びたいと思います。

2018/10/26,27,28 屋根の改修 2階の屋根を優先しての改修。欠損した瓦、割れた瓦、傷んだ瓦の差し替えのため、1階の下屋部分の瓦を流用する。

2階の屋根の改修のために下屋部分の瓦を補強流用してたので、下屋部分の瓦が不足したため小波ガルバリウム鋼板葺きにする。 垂木、野地板が一番傷んでいる部分をガルバ葺きにすることにする。

囲炉裏をつくる 作業二日目が雨だったので、屋根作業出来ず。急遽、囲炉裏づくりをすることにする。 一日にして、囲炉裏のある暮らしに・・・・・。

トイレを改修する 使用していない座敷横のトイレを改修してハナレのトイレにする。そのための壁の撤去をする。 小窓の建具、外壁の板、土壁の土、竹を再利用するために丁寧に外します。

隣のお寺「帰命寺」で、親鸞聖人の750回忌の大法要が・・・・・。50年の一度の大法要だそうです。

2018/12/01,02,03 駐車場づくり 冬(雪)対策として除雪の行われる道路に面した駐車場をつくることに。 大和張りの大和塀の一部を撤去して、駐車場にする。

道路からの目隠しに、撤去した塀(大和塀)を再利用して、中国や沖縄の屏風(ピンフン)の知恵を活かすことに。

3日目の作業 撤去した塀を再利用、加工(高さを低く)して、伝統的な工法を活かして、目隠しになる、屏風(ピンフン)をつくる。

(つづく)

bottom of page