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古民家再生物語・久留米天神の町家(その3)

執筆者の写真: Osamu OkamuraOsamu Okamura

和ダイニング ひらかわ 〒830-0033 久留米市天神町88 西鉄久留米駅徒歩3分(新古賀病院隣り) 営業時間 11:30~14:30 17:00~22:00(OS21:30)

店定休日 日曜日

木造平屋建 築70年の町家を活かして和食の店に再生

2017/03/27 「和ダイニングひらかわ」としてOPEN 出来る限り建設当時の姿を活かした再生に努めることにしました。傷んだところの補修、取替をし、町家としての間取りは変えずに飲食店としての機能を付加した再生です。

再生前 雨漏りが酷くブルーシートに覆われていました。

2016/04/26撮影

玄関から見たカウンター席

台所と食堂のあったところをカウンター席に。 欄間は先代が何かに使えると残してあったものを活かしました。カウンターは熊本地震で解体処分される家の式台を再利用しました。

間取りは出来る限り手を加えず、傷んだところの修理補修し、壁のビニールクロスから塗壁に戻し、床を人工建材のフローリングから天然の杉板に張替えました。飲食店なので塗料は天然素材からつくられたものを使っています。

前庭は既存の庭石を活かして、屋根の葺き替えで処分する瓦を庭づくりに活かしました。

旧座敷側の庭は、町家の中庭的にする為に大和塀を新たに設け、わずかに残っていた庭石を飛び石として活かし、こちらも瓦を並べて新たな庭に再生しました。庭木もオーナーの知り合いから頂いたものを移植しました。チョッと寂しい植栽ですが大きく育つことを楽しみに待つことにしました。

この町家はこれからも進化し続けることを楽しみにしたいと思います。(つづく)

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