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執筆者の写真Osamu Okamura

古民家再生物語・円台寺の家(その4)


週末の土日を利用してのDIYによる古民家再生です。 これまでの作業はこちらで。

■古民家再生物語・円台寺の家(その1)10月 ■古民家再生物語・円台寺の家(その2)11月 ■古民家再生物語・円台寺の家(その3)12月

2017・01・03(13週目) 新年を迎えました。 今回は、年末の29日から新年の2日までの正月休みを利用して、建物廻り、敷地全体の排水、畑などを整備する作業です。

この家を斡旋して頂いたグループの業者さんが親切な?ことに大きな柿の木を除き全て荒涼とした敷地に整地してしまいました。緑豊かな敷地が気に入って購入することを決めたのでしたが・・・・・。草木が生えて荒れているので綺麗にしてあげたとドヤ顔でもしていたかも知れませんが、有難迷惑とはこのことを云うのでしょう。 自然に対する価値観の違いでしょうか。嘆かわしい限りです。 ということで、正月休みを利用して、平坦にされ荒らされた敷地を再生することにしました。 谷側に押し込められた木々や表土を引き上げ、敷地の排水も考慮しての再生です。

家の周りも片付きました。家の前の石は、敷地の整地時に出てきた石で、アプローチの石畳みにします。

剥ぎ取られた木々の救出作戦 造成?で、谷(竹藪)に押し込められた木々で、まだ生きていそうなものを植え直します。アジサイ、ツバキ、サザンカ等々。 剥ぎ取られたところには既に小さな雑草の芽があちこちに出始めていて早く敷地を整えておくことにしました。元の緑豊かな敷地に自然のチカラを信じて再生してくれることを願って・・・・。

再生記念植樹です。2017年1月2日、胡桃の苗を植えました。

モミジの落ち葉で防寒対策です。

古民家を再生しながら暮らす。暮らしながら古民家を再生する。自然に寄り沿う暮らしを目指しての作業は今年もつづきます。

2017・01・08~09(14週目) 今回は、昨年からの2階の作業のつづきです。 作業前(昨年)

作業後(きょう)

床板を張る前に木酢液をタップリと散布します。木酢液は、木炭を焼いた時の副産物なのですが、消臭、抗菌、抗カビ、防腐、虫よけ等に効果があり、この国の伝統的な天然素材です。古民家再生には無くてはならないものです。

建物を燻すために仮置きしていた薪ストーブを本設にしました。これで作業中も煙くなくなりました。煙突を通す眼鏡石の代わりに、撤去した間仕切りに使ってあったケイカル板を再利用しました。 これで寒くなっても安心なのですが、どうもこの冬は今のところ暖かい日がつづいています。

2017・01・15(15週目)

一部残してあった水回りの元台所部分を撤去し土間を広げます。

流し台を移動するとヤモリ(家守)が・・・・・。寒さのためか動きが鈍い。

2017・01・22(16週目) 先週のつづきです。玄関と土間(台所)との間の建具の取付です。

建具の上、欄間部分の格子です。かつての民家では竈(かまど)の煙出し用に多く見かけられました。今回の格子は、夏の換気用として設けました。冬はここに和紙を貼った障子を入れる予定です。

洗面脱衣室のカウンターの取付です。

2017・01・29(17週目) 先週のつづきです。IKEAの洗面器と鏡キャビネットが現場に届きました。 鏡キャビネットはIKEA仕様では壁掛けですが、壁に埋め込むことにしました。

入口側は壁にせず、格子にし、階段との間の通路が暗くならないようにします。洗面脱衣を使う時だけスクリーンなどで目隠しするようにします。

きょうは唐津からの応援で、手付かずのままであった座敷の片付と床の撤去をしてもらいました。

そして・・・・・、こんなにスッキリしました。 これから、傷み具合をチャックして、傷みに応じて、取替、補強、改修作業になります。

台所の勝手口の入ったところに棚を設けました。台所が土間なので入ってすぐのところに棚があると便利です。 この棚の材は、撤去した既存の棚板を再利用しています。以前からここに在ったかのように・・・・・。 棚の下は長靴、傘などが置けるようにします。 棚の奥の壁は耐震補強の壁(構造用合板2重張りの真壁)になります。

(つづく)

これまでの作業はこちらで ■古民家再生物語・円台寺の家(その1)10月 ■古民家再生物語・円台寺の家(その2)11月 ■古民家再生物語・円台寺の家(その3)12月

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