この納屋は円台寺の家の母屋の隣にあり、かなりの傷みです。倒壊寸前です。それでも、今回の熊本地震にも耐えました。
この納屋を再生してここでの暮らしの作業場をつくります。薪を割ったり、竹を加工したり、野菜を干したり、と暮らしにある作業を行う場所です。
茅葺の平屋で、今は茅葺きの上に波トタンで覆っています。3間×2間に1間の下屋がついています。今は下屋部分は倒壊して原型を留めていません。
隣のミカン畑から観た納屋の屋根。
2016・11・03
きょうは納屋の片付と補強です。
片付けと掃除。再生の時のいつもの作業です。
傷んだ梁を補強する。補強用の柱を立てるための基礎石の設置。しっかり突き固める。
基礎石の上に柱を立て、壁をつくる。壁全体で傷んだ梁を支えることにする。これらの木材はこの納屋にあった古材を再利用しました。
きょうの納屋の再生作業はここまで。納屋は午前中だけにして、午後は母屋の作業をすることにしました。
2016・13・11
母屋の再生の傍ら、倒壊寸前の納屋を再生しています。 きょうは、外れかけた土壁を撤去する作業です。
この土壁を撤去します。撤去する土壁の土は再利用したいので丁寧に土を落とします。竹も丁寧に外します。荒縄で編んだ木舞竹はしっかりしています。木舞竹は今日ではビニール紐や麻紐で編みますがやはり荒縄がいいようです。自然素材での一体感な壁になるような気がします。
この撤去した土、竹は、母屋の土壁の補修に使います。
奥の落ちかけの壁が無くなり、ホッとする感じですが・・・・・。 柱が傾き、桁が折れていたり、柱と柱をつなぐ貫が折れていたり、梁のほぞが柱から抜けかけていたり・・・・・、の状態です。 今は唯々、地震や強風が無いことを願うだけの状態です。
(つづく)
古民家再生物語・円台寺の納屋(その2)
メモ 築年 不詳 構造 木造平屋 茅葺き(波トタン葺き) 用途 納屋 工期 2016年11月~