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執筆者の写真Osamu Okamura

古民家再生物語・円台寺の納屋

更新日:2020年2月21日



この納屋は円台寺の家の母屋の隣にあり、かなりの傷みです。倒壊寸前です。それでも、今回の熊本地震にも耐えました。

この納屋を再生してここでの暮らしの作業場をつくります。薪を割ったり、竹を加工したり、野菜を干したり、と暮らしにある作業を行う場所です。

茅葺の平屋で、今は茅葺きの上に波トタンで覆っています。3間×2間に1間の下屋がついています。今は下屋部分は倒壊して原型を留めていません。

隣のミカン畑から観た納屋の屋根。

2016・11・03

きょうは納屋の片付と補強です。

片付けと掃除。再生の時のいつもの作業です。

傷んだ梁を補強する。補強用の柱を立てるための基礎石の設置。しっかり突き固める。

基礎石の上に柱を立て、壁をつくる。壁全体で傷んだ梁を支えることにする。これらの木材はこの納屋にあった古材を再利用しました。

きょうの納屋の再生作業はここまで。納屋は午前中だけにして、午後は母屋の作業をすることにしました。

2016・13・11

母屋の再生の傍ら、倒壊寸前の納屋を再生しています。 きょうは、外れかけた土壁を撤去する作業です。

この土壁を撤去します。撤去する土壁の土は再利用したいので丁寧に土を落とします。竹も丁寧に外します。荒縄で編んだ木舞竹はしっかりしています。木舞竹は今日ではビニール紐や麻紐で編みますがやはり荒縄がいいようです。自然素材での一体感な壁になるような気がします。

この撤去した土、竹は、母屋の土壁の補修に使います。

奥の落ちかけの壁が無くなり、ホッとする感じですが・・・・・。 柱が傾き、桁が折れていたり、柱と柱をつなぐ貫が折れていたり、梁のほぞが柱から抜けかけていたり・・・・・、の状態です。 今は唯々、地震や強風が無いことを願うだけの状態です。


(つづく)


古民家再生物語・円台寺の納屋(その2)




メモ 築年  不詳 構造  木造平屋 茅葺き(波トタン葺き) 用途  納屋 工期  2016年11月~

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