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執筆者の写真Osamu Okamura

暮らし再生物語・剥がせば、古民家。

更新日:2020年10月3日


下地材を確保する (1)ベニヤやボード等の人工の建材を剥がします。 大バールでベニヤやボードを剥がします。剥がした建材は、たまには再利用することもありますが処分するしかありません。天井、壁、梁型、柱などに張り巡らしている材を剥がします。

(2)剥がすと下地材が現れます。この細い木材は「胴縁」といいます。断面寸法が21×36、21×45、30×45、45×45等の木材で、タテ、ヨコに組まれています。 この胴縁は再利用出来ます。丁寧に一本一本バールで抉るように解体します。

(3)この解体した胴縁にはクギが付いてきます。次はこのクギを抜く作業です。 金槌でクギの頭を出し、バールでクギを抜きます。抜いたクギは資源(鉄屑)です。 クギを抜いた胴縁は再利用しやすいように同じ寸法のものをまとめて壁に立てかけて置きます。

剥がせば、古民家

このように剥がせば、古民家が現れます。黒々とした煤けた梁や柱が現れます。 この煤けた状態が嫌でベニヤやボードを張り巡らしたのでしょうが、これが、古民家の寿命を縮める要因なのです。 それと、最もしてはいけないことが、土壁を撤去してしまっていることで、これは、古民家にとって致命的な危険な行為で、地震の揺れに耐えられず倒壊します。が意外と多く見受けられます。 このような致命的なことが、ベニヤやボードを剥がしてみないと解からないこともあります。

◇剥がせば古民家  剥がせば古民家 (facebook「古民家Dr.ムラのにわか大工」ノートより

生け捕りにする 一般に解体業者さんは、下地材の胴縁などは切ったり、叩き割りますが、我々は再利用するために丁寧に剥がします。「捨てればゴミ、活かせば資源」です。

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