これまでの作業はこちらで 古民家再生物語・円台寺の納屋
2020/02/15,16,17,18,19
2016年に母屋の再生の時以来、手づかずになっていた納屋が、昨年(2019年)の台風でトタン葺きが剥がれ、雨漏りも一段と酷くなったので改修することにしました。
屋根裏の補強 屋根の上に登って作業することになるのですが、屋根を支えている合掌(登り梁)や、竹も傷んでいて、このままではとても上ることが出来ないので、屋根裏を補強するところから始めます。 先ず、柱と柱を繋いでいる梁が腐って朽ちているのをつなぎます。 そして、折れた合掌梁(登り梁)を添え木して補強します。 軒桁と合掌梁が外れかけている部分を補足材で補強します。 茅葺(この納屋は麦わら葺き)を支えている竹も傷んでいるので新しい竹で添え木して補強します。 これらの作業を施さないと、屋根の上に登れないので、この5日間で行います。 メモ これだけの傷みがあり、地震、台風で倒壊しても不思議でないのに、伝統的な匠の技なのではと思います。 丸太、竹、藁(わら)、荒縄のみでの屋根は、縄文の竪穴式住居からの技が受け継がれてきたもので、自然の素材のみでここまで出来ることを学ぶことが大切であり、少しでも受け継いでいけるようにしたいものです。
桁と桁を繋ぐ梁の補強
柱と桁梁の補強
傷んだ竹に新しい竹で補強
敷地内にある竹を伐って使います。放置して竹藪状態になっているのを、伐った竹を有効利用して美しい竹林になればと思います。
今回の作業は前日までの季節外れの暖かさに比べ、雨の降る寒いなかでの作業で、3日目の夕方から雪が降るという天候での作業でした。
屋根裏の補強がほぼ終わったので、次回は、トタンの葺き替え作業です。
(つづく)
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